2019年2月1日〜2月28日まで、余市町のタクシー会社「港ハイヤー」さんと
4店舗の飲食店にご協力頂き、
「タクシー企画」を行いました。
企画内容は、期間中に港ハイヤーに乗って企画参加店に行くと、ドリンク1杯が無料になるチケットが運転手さんから貰えるというものでした。
【企画背景】
私が住んでいる余市町は電車は1時間に1本。地下鉄は無く、バスも路線が少なく、町内を巡るには車が必要な町です。
家族や友人とお食事に行くときは車で乗り合わせてお店に行き、ドライバーはお酒を飲むのを我慢する、もしくはドライバーに申し訳ないので全員がお酒を我慢する…
という場面を見る事がありました。
都会ではありえない、交通の便が悪い田舎ならではの場面かもしれません。
ある夜、自分で車を運転して行こうか、タクシーで行こうか悩みながらも、結局タクシーで行った天ぷら屋さんで天ぷら定食を食べながら、お酒を飲んでいた時にふと思ったのです。
…自分で運転してお店に来て、お酒を飲まなかったらお会計の値段半分くらいで済んじゃうな〜…と。
お酒を飲んで貰ったほうが、飲食店は確実に儲かります。
そして、なんと言っても余市はウイスキーやワインを作っているお酒の町。
町に住む人も、観光に来た人にもお酒を楽しんでもらうことで町は潤うのでは?
でも、お酒を飲むにはお店へ行く手段が必要です。
電車とバスの便があまり良くない余市町。
タクシーはありますが、距離が遠いと値段もそれなりです。
ですが、タクシーを利用して飲食店に行ってお酒を飲む人が増えたら
タクシー会社も儲かり、飲食店も儲かります。
天ぷら屋さんの仕掛人でもあるMさんにお話ししたところ、
「いい案だと思う。協力するよ‼️」
と言ってくれたので自信がつき、
やろう!と決意。
こうして実現したのが
今回のタクシー企画でした。
この企画でとても大切なのは告知。
知ってもらわなければ利用していただく事もできません。
2000円でフライヤーとチケットを作成し、Facebookで告知を行いました。
運良く北海道新聞さんの後志版にも掲載して頂き、タクシー企画がスタートしました。
そして、結果がこちらです。
利用は45名。経済効果は182,895円と言う結果になりました。
参加店を増やし、開催時期を変更すると
参加人数が増えるのでは?
とのご意見も頂きました。
今回の企画は、経費2,000円でどれだけの経済効果が生み出す事が出来るか?
二次交通を利用し易くすることで得られる経済効果を検証する企画でもありました。
毎年、多くの補助金(税金)が観光振興や地域振興に使用されています。
中には400万円の事業費を使って、経済効果は20万円ほどと言う事業もあったりします。
「PR効果」という金額に計算できない事を目的とした事業も沢山ありますので一概には言えませんが、
たった2,000円でも経済効果は生み出せるのだと知って頂けたら嬉しいです。
地域を元気にするために必要なのは
ちょっとのお金とアイディア、
そして何よりも協力してくれる人なのだと感じました。
ご協力・ご利用頂いた皆様に感謝いたします。
ありがとうございました✨